名古屋で交通事故案件を中心に取り扱っている弁護士の青山です。
交通事故の相談の中で、事故直後に相談を受けることが多いのが、車両の損害についてです。
車両の損害は、修理費用と時価額のいずれか低い方が賠償の対象となるのは、裁判所の確立された考え方です。
修理費用が時価額を上回る場合、つまり、修理したほうが高くついてしまう場合は時価額のみ賠償の対象となります。
ただし、加害者の自動車保険に対物超過特約が付いていた場合は、修理費用の賠償が認められる可能性があります。
ここで、この時価額での賠償として、保険会社側から提示された金額が思いのほか低いことがよくあります。
「あなたの車は新車登録後10年以上たっているので、価値がほとんど残存しておらず、新車価格の1割が時価となります。」などと言われ、10万円~20万円程度を提示されることも往々にしてあります。
10万円~20万円で購入できる車など、そうそうないですよね。
それでは,時価額を引き上げる方法は無いのでしょうか?
一般的なのは,レッドブックを使用した算定です。
しかし,車体があまりに古く,レッドブックに掲載がない車両もあります。
この場合は,同一車種において,年式,走行距離などで類似した車両を中古車市場で探し,その平均値で計算することが多いです。
インターネットの中古車サイトを利用するので十分です。
弁護士が介入し、中古車市場の平均値を主張することで、時価額が上がることはしばしばあります。
保険会社からの提案に泣く泣く乗る前に、一度弁護士にご相談ください。