弁護士の就職活動の方法③(勤務条件)

勤務先を選ぶ際にほとんどの方は,給与の額を気にするかと思いますが,弁護士の場合,単純に給与の額だけで比較することはできません。

まず,新人弁護士にとって軽くない負担となるのが弁護士会費ですが,これが事務所負担なのか個人負担なのかによって,年間何十万円と負担額が変わってきます。

事務所によっては,給与●●万円(弁護士会費分を含む)などとしているところもあります。

また,国選事件等の報酬の取扱いも重要です。全額個人の報酬となる事務所もあれば,全額事務所に入れることになっている事務所,一部だけ経費として事務所に入れる事務所など,国選報酬に関する取扱いは事務所によって様々です。

さらに,健康保険,厚生年金保険といった社会保険に加入できるかも重要なポイントです。

その他にも細かな補助等がある場合もあります(例えば,弁護士法人心では,交際費の一部を事務所が負担する制度があります)。

新卒の方の場合,どうしても給与の額に目が行きがちですが,上記のように,給与の額以外にも確認しておくべきポイントがあります。

近年は,募集要項等で上記事項を公開している法律事務所も多くありますので,事前にしっかりと確認しておくことが大切です。