人を幸せにする仕事

小学校の頃,学校の先生が「大人になったら,人を幸せにする仕事をしなさい。」と言っていたような気がします。

弁護士の仕事が,人を幸せにする仕事なのだろうかと考えると,少し悩みます。

 

私の感覚でいうと,弁護士の仕事は,人を幸せにする仕事というよりも,

人の不幸を緩和するための仕事と言ったほうが,しっくりくる気がします。

事件がうまく解決して,依頼者からお礼の言葉をかけてもらうときなど,仕事冥利に尽きる瞬間ではありますが,

本当に依頼者にとって最良の状況は,そもそも弁護士に相談すべきトラブルにまき込まれないことなのではないかと思います。

 

その点で,今後,弁護士の職域を,紛争解決業務から紛争予防業務に向けて広げられるよう,努力していきたいと思っています。

 

ちなみに,近頃,私を一番幸せにしてくれた仕事は何だろう?とも考えてみました。

頭に浮かんできたのは,職場近くの焼肉屋の風景でした。

写真 (3)

一日,一生懸命働いて,仕事帰りに肉食べながらビール飲めるというのは,心から幸せを実感できる瞬間だと思います。

 

 

 

今日,名古屋駅のジュンク堂に本を買いにいったのですが,

駅からつづく地下道から階段を上っていくと,随分と桜の花が開いてきていました。

最近,事務所にこもる仕事が多かったので,あまり季節感を感じる出来事がなかったので,

少し嬉しい気分になりました。

 

名古屋城近くには,桜も多いですし,次に,裁判所や弁護士会に行くのが楽しみになりました。

 

ホワイトデー

バレンタインからホワイトデーまで,この季節は,名古屋の高島屋のまわりなど,やたらチョコレート屋が目立ちます。

ホワイトデーという文化は,日本で生まれたそうですね。

私の先輩の弁護士が,いま中国に留学していますが
いまでは,中国や台湾などでも習慣として根付いているようです。

中国語で,ホワイトデーは「白色情人節」というとウィキペディアで見ました。
なかなか,趣のある翻訳だと思います。

電信柱

名古屋に限らず,日本の多くの町では,道路に電信柱が立ち並んでいます。

電信柱のある風景など,あたり前の風景なのですが,

身近なものほど知っているようで良く知らないのが人間というものです。

 

先日も,電信柱を眺めながら

電信柱は,地面にあと何メートル埋まっているのだろうか?

電信柱一本は,だいたいどれくらいの重さになるのだろうか?

電柱一本建てるのに,いったいいくらぐらいの費用が必要になるのだろうか?

などとふと気になってしまいました。

 

一度,気になりだすと,調べなければ気が済まないのが弁護士の職業病のようなものです。

 

調べたところ,電信柱の重量は,だいたい2トン前後で,一本建てるのに30万円程度の費用が必要になるそうです。

また,地面にどれだけ深く植えられているかについては,電気事業法39条1項と56条1項に基づく

「電気設備に関する技術基準を定める省令」において,

「架空電線路又は架空電車線路の支持物の材料及び構造(支線を施設する場合は、当該支線に係るものを含む。)は、
 その支持物が支持する電線等による引張荷重、風速四十メートル毎秒の風圧荷重及び当該設置場所において通常想定される
 気象の変化、振動、衝撃その他の外部環境の影響を考慮し、倒壊のおそれがないよう、
 安全なものでなければならない。
 ただし、人家が多く連なっている場所に施設する架空電線路にあっては、
 その施設場所を考慮して施設する場合は、風速四十メートル毎秒の風圧荷重の二分の一の風圧荷重を考慮して施設することができる。」
と定められています。
風速40メートルの風圧に耐えられるようになどといわれても,具体的にイメージは湧いてきませんが,
だいたい目安として,電信柱全体の長さの6分の1程度を埋めておくのが一般的なようです。
そうすると,だいたい電信柱の地面に埋まっている長さは1~3メートル程度になります。
こういうことを調べて,街中の電信柱を見ていると,見慣れた電信柱が,普段と違って見えてくるのが面白いです。