物損

交通事故によって運転していた車が損傷し,修理が必要になった,あるいは損傷が大きく廃車せざるを得なくなったといった場合,それによって生じた損害(物損)について,相手方に請求することができます。

基本的には,車両の修理費用と事故当時の車両の時価額のどちらか低いほうの金額について請求が認められています。

また,全損の場合には,車の買い替えが必要になりますから,買い替えの際に必要な費用(検査・登録費用や車庫証明費用など)を請求することができます。分損の場合,修理をしても外観や機能に欠陥が残ってしまったり,事故歴がついてしまうなどの事情によって車両の価値が下がってしまうこともあり,そのような場合には,価値が下落についての損害賠償を請求することができます(評価損と呼ばれています。)。

物損についてざっくり概観するとこのようになりますが,今後細かいところについて判例の傾向等をご紹介できればと思います。

プロ野球オープン戦

先日,ナゴヤドームにプロ野球のオープン戦を観に行きました。

私は,愛知県の名古屋市出身で,小さいころからよく家族や友人と野球観戦に行っていました。

やはり生で見るスポーツは迫力があっていいですね。久しぶりに野球がしたくなりました。

3連休

3連休いかがお過ごしでしょうか。まとまった休みということで,ご家族やご友人と遠くへお出かけをするという方もいらっしゃるでしょう。

しかし,連休ともなると多くの人が遠出をするので,交通量が多くなり,その分交通事故も起きやすくなります。高速道路等での追突であったり,なれない道を走行している人同士で衝突してしまったり,長時間の運転でうとうと・・・なんてこともあるかもしれません。

交通事故によって被害者・加害者になってしまう可能性は誰にでもあります。今回は,交通事故加害者になってしまった場合に備えてどのようなことができるのかをお話ししようと思います。

①自賠責保険への加入

自賠責保険への加入は法律により強制されています。自賠責保険に加入していない場合,1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。自賠責保険に加入していれば,死亡の場合最高3000万円,傷害の場合120万円までであれば,自賠責保険が支払ってくれます。

②任意保険への加入

交通事故によって被害者が負った怪我が大きく,入院治療が長期に及んだ場合や重い後遺障害が残ってしまったような場合には,自賠責保険だけでは損害額全額をてん補することができない場合もあります。そのような場合でも,任意保険に入っていれば,自賠責保険の限度額を超えた部分についても任意保険会社が負担してくれますので,高額の損害賠償の負担を回避することができます。

このように,自賠責保険への加入は義務となっておりますので,必要不可欠です。また,任意保険は加入自体は自由ですが,重大な事故を起こしてしまったときに高額の賠償責任を負ってしまう場合に備えて,加入しておくのがよいのではないかと思います。自分の身を守るという意味だけでなく,交通事故被害者の方が適切な損害賠償を受けることができるようにするという意味でも,最低限自賠責保険へ加入し,任意保険へも加入しておくことをおすすめします。

ただ,やはり事故が起きないことが一番だと思います。少しでも悲惨な事故によって苦しむ方が少なくなればと思います。