弁護士法人心では、障害年金の申請サポートにも力を入れて取り組んでおります。
障害年金の申請手続きは、行政上の手続きであり、一般的には弁護士よりも社会保険労務士のほうが力を入れて取り組んでいる分野かと思います。
もっとも、弁護士として、交通事故や借金の整理などの仕事を数多く行っていると、事故の後遺症として障害年金が問題になることや、借金の返済が不可能になった背景に何らかの障害があることも珍しくありません。
弁護士法人心は、系列企業に社会保険労務士法人心もあり、心グループとしてグループ全体で、お客様のサポートにあたっておりますので、障害年金の申請手続きについても、サポートの幅を広げております。
もっとも、障害年金のご相談に乗らせていただいていると、お客様から「弁護士なの?社労士さんじゃないの?」と不審がられることもあります。
確かに、障害年金の申請にあたって参照する文献は、社会保険労務士の先生が書かれた文献が大多数であり、士業単位でみると障害年金の申請は、社会保険労務士の十八番という印象が強いのかと思います。
また、障害年金に関する研修や情報提供も、社会保険労務士会が充実しているのではないかと思います。
そこで、私も、先月、社会保険労務士として登録し、弁護士兼社会保険労務士として業務を行うことにいたしました。
社会保険労務士会の登録のための研修も受けてきたのですが、職業倫理に関する部分など、弁護士会での研修内容と同じ部分もたくさんありましたが、中小企業事業主等の労災特別加入制度の説明など、社労士登録研修を受けに行かなければ、自分の普段の業務範囲では詳しく触れなかっただろう内容もあり、よい刺激がありました。
なお、社会保険労務士会に登録してよかったことして、月刊社労士という業界紙が事務所に届くようになります。
社会保険や労務に関する改正など重要な情報が掲載されているので、もちろん、その点も素晴らしいのですが、それ以外にも、「温故知新」という表題で、社会保険や労務管理とは直接的には関わらない、歴史に関するコラムが掲載されていたことが非常に興味深かったです。
歴史系のYOUTUBEなどにも出演されて情報発信をされている、東京大学資料編纂所教授の本郷和人先生のコラムでしたが、戦国から江戸初期の武芸剣術の達人が、どの程度の俸禄で大名に召し抱えられていたかという、テーマで非常に面白い内容でした。
仕事とは、まったく関係ないところでしたが、社会保険労務士にも登録できてよかったなと噛みしめながら、仕事の合間の一服の清涼剤として、コラムを読みました。
次号が届くのが楽しみです。