いい夫婦の日

今日,11月22日は「いい夫婦の日」だそうです。

弁護士の仕事は,夫婦の別れに立ち会うこともある仕事ですから,「いい夫婦」という言葉は,考えさせられる言葉です。

夫婦の別れの原因として,今も昔も,しばしば登場するのが,配偶者の浮気・不倫です。

浮気・不倫は倫理的にみれば非常に非難される行動ですし,これらは,法律上も不貞行為として離婚原因となります(民法770条1項1号)。不法行為として損害賠償責任を問われる原因ともなります。

テレビや週刊誌などでも,このような不祥事がしばしば取り上げられ,扇情的な愛憎劇として描きだされます。

他方で,こういった倫理や法律,感情の世界を離れて,生物学的な観点から,淡々と浮気や不倫というものを研究した書籍などもございます。

進化生物学の本などを読んでいると,進化という観点から,繁殖活動における配偶者選択において,生物がどのような行動を見せるかについて,様々な研究発表がなされています。

日頃,愛憎渦巻く人間関係のなかで仕事をしている弁護士の立場からすると,純粋に生物学の観点から,浮気や不倫を論じる生物学の研究は,物事を考える視点が,あまりにもかけ離れていて,非常に面白さを覚えました。

おそらく,生物学的な観点からみた場合,雌雄の個体間の貞操や愛情表現などは問題とならず,「いい夫婦」とは最も繁殖に成功し,次世代により多くの遺伝子を残すことに成功した雌雄のカップルだということになるのだと思われます。