所在調査

弁護士の仕事の中に,「所在調査」というものがあります。

これは簡単にいうと,訴状が相手方に届かなかった場合に,相手方がどこに行ってしまったのかを調査するというお仕事です。

相手方の就業場所がどこかを調査したり,実際に相手方の住所に行き現在相手方がそこに住んでいるのか否かを確認したりします。

所在調査は,報告書を裁判所に提出しなくてはなりませんので,報告書に添付するために,ガスメーターや電気メーターが動いているところ(または動いていないところ)や,郵便受けに郵便が入っているところ(または入っていないところ)の写真を撮ったりします。

私も先日所在調査で相手方の住所に行ってきましたが,我ながら「スーツ姿で他人の家のガス・電気メーターや郵便受けの写真を撮る人物なんて,傍から見たら不審者以外の何者でもないだろうなぁ」と思いました。

不審者に見えても,ちゃんとした弁護士としてのお仕事ですので,スーツ姿で他人の家のガス・電気メーターや郵便受けの写真を撮っている人物を見かけても,その人が弁護士バッジをつけていたら,温かく見守っていただけると嬉しいです

なお,弁護士バッジをつけていなかった場合,ただの不審者の可能性がありますから,その人物の怪しい挙動を目撃したら警察に通報してください。