司法試験と弁護士業界

昨年度は、コロナの関係で司法試験全体の日程がずれ、合格発表は1月末になされたようですが、今年は例年通り9月末頃になされるようです。

昔、司法試験の担当を務められたことのある先生とお話しをさせていただいた際に、どうしてこの頃の発表になるのか尋ねたところ、先生方の夏休み期間に採点をするからだというお話しをうかがったことがあります。

夏休みのほとんどが採点にとられるので、ひどい答案を見かけると「俺たちの夏を返せ」と言いたくなるという感想をもたれるそうです笑

先日、久しぶりに法務省の司法試験に関するサイトを見る機会があったのですが、ずいぶん様変わりしたなぁ・・・と思った点がありました。

それは、受験人数です。

私が受験していた頃は、まだ1万人弱の受験者が毎年いたのですが、気がついたらいつの間にか受験者全体で4000人を切る状況になっていたんですね。

昔から、毎年のように司法試験受験者の質が~とか今年の弁護士の質は~などと言われていましたが、確かに受験者自体がこれほど減っているにもかかわらず、合格者の人数を減らして調整していないのであれば、質が~などと言われることもわからなくはないです。

ただ、弁護士の人数が増えたことで、ようやく弁護士業界にも「競争」という概念が持ち込まれたのではないかと思っています。

価格競争も一気に進んでいますし、お客様側からは悪いことばかりではなく、メリットも多々あるだろうと思います。

弁護士側としては、価格競争が起きることは正直あまり歓迎できることではないのですが、これまで殿様商売が成り立っていて顧客サービスを考えなくても商売が成り立っていた事の方が不健全ではあるので、良い流れではないかと思います。

 

司法試験の勉強の仕方 part2(総論編)

はじめに断っておくと,私は,論文試験で各科目50点取れない人が,50点を取る方法を教えることはできます。

ですが,60点や70点を取る方法を教えることはできません。

ただ,司法試験は全ての科目で50点を揃えれば余裕で合格しますので,論文試験で30~40点を取っている人の力にはなれると思います。

つまり,一度,不合格になった人のお役には立てるかと思います。

私は論文試験は非常に苦手でしたが,指導のもと,一つ一つ修正していった結果,合格しました。

では,本題を。

まず,司法試験の不合格者は,過去問以外の問題集は解かない,ということが大事です。

過去問だけを,徹底的に解き,分析し,時間を計って答案を書く。

私は,司法試験の過去問をもうどれだけ解いたかわかりませんが,どれだけ少なくても20~30回は答案を書いています。

私を含めた不合格者の多くは,次から次に新しい問題集に手を出したり,「○○大学の○○先生が作った問題集が・・・」ということにこだわっている人がとても多いです。

が,はっきり言って意味ないです。

どんな問題集よりも,司法試験の合格に一番近い問題集は,過去問に決まっています。

それから,毎年発表されている出題趣旨と採点実感を徹底的に読み込む(私は50回以上は読みました)。

そして,なにより大事なことは,過去問・出題趣旨・採点実感の読み方や分析方法を,合格者に教えてもらう,ということです。

その合格者も,なんとなく成績が常に良くて合格した人ではなく,しっかりと過去問,出題趣旨,採点実感を分析尽くした合格者に教えてもらうことが一番です。

私が合格したのは,最近テレビでも活躍されている三輪記子先生に,上記の方法を徹底的にたたき込んでもらったおかげです。

次回からは,私が実際に行った方法や,司法試験の受験生にあるある勘違いを書いていこうと思います。

司法試験の勉強の仕方 part1

こんにちは。名古屋の弁護士の小島です。

いつの間にか12月になり,2015年ももう終わりますね。

司法修習生は,もうすぐ二回試験の合格発表ということで,ドキドキしていると思いますが,私がこの時期に思い出すのは,二回試験よりも司法試験です。

 

この時期になると,「司法試験まであと半年足らずか・・・」といつも思ったものです。

 

私でも,正しい方法,正しい順番で継続して勉強すれば,無事,合格することができました。

その「正しい方法」,「正しい順番」を書いていきたいと思います。