『交通事故』の被害相談 by 弁護士法人心 名古屋法律事務所

「損害賠償金(示談金)」に関するお役立ち情報

民法改正とライプニッツ係数

  • 文責:弁護士 上田佳孝
  • 最終更新日:2020年10月23日

1 ライプニッツ係数とは?

交通事故損害賠償実務においては,将来発生することが見込まれる損害を現時点において一括で受け取る場合,【本来損害が生じるはずの将来のある時点における賠償金の価値】と【現時点で受け取る賠償金の価値】を等しくするために,現時点における賠償金から,本来損害が生じるはずの将来のある時点までにその賠償金を運用して獲得し得る利息相当分を差し引くこととなっています(これを「中間利息控除」と言います。)。

そして,この中間利息控除の際に用いられる係数の一つを,「ライプニッツ係数」と言います。

2 民法改正によるライプニッツ係数の変化

ライプニッツ係数は,法定利率が何パーセントになるかによって変動します。

この法定利率は,民法において定められるのですが,令和2年4月1日に民法が新しくなり,法定利率に関する条文にも改正が加わりました。

具体的にお話しますと,旧民法においては,法定利率が5パーセントと定められていたのに対し(旧民法第404条),新民法においては,法定利率が3パーセントに引き下げられることになりました(新民法第404条第2項)。

そのため,10年分のライプニッツ係数を比較してみると下表のように違いが見られることになります(以下の表は単年のものではなく,毎年の数値を合算したものです。)。

年数 旧民法によるライプニッツ係数
(法定利率5パーセント)
新民法によるライプニッツ係数
(法定利率3パーセント)
※ただし3年ごとの見直しあり
0.95238095 0.97087379
1.85941043 1.91346970
2.72324803 2.82861135
3.54595050 3.71709840
4.32947667 4.57970719
5.07569207 5.41719144
5.78637340 6.23028296
6.46321276 7.01969219
7.10782168 7.78610892
10 7.72173493 8.53020284

※1 新民法においては,3年ごとに法定利率が見直されることとなっておりますので(新民法第404条第3項),それに応じてライプニッツ係数も変動することとなります。

※2 交通事故が発生してから示談が成立までの間に法定利率が見直され,ライプニッツ係数が変動した場合でも,損害額の算定において利用されるライプニッツ係数は,交通事故が発生した時点における法定利率を基礎に計算された数値となります(新民法第404条第1項)。

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