ドラクエウォークと道路交通法改正

弁護士の岡原です。

先日,スマホアプリのドラゴンクエストウォークがリリースされました。
かくいう私も,リリース当日にインストールして毎日楽しんでいます。

ところで,ドラクエウォークのような位置情報を使ったゲームで問題となるのが,いわゆる「ながらスマホ」です。

ドラクエウォークでは,「ウォークモード」と呼ばれる,歩行中自動的に付近のモンスターと戦ってくれるモードがあり,歩きスマホ対策のためのシステムがあります。
また,移動速度が速いと感知された場合はプレイを制限するシステムもあり,自転車や自動車での移動中にプレイすることのないような対策が取られています。
もっとも,移動速度によるプレイの制限は時速20kmを基準としているようであり,例えば渋滞中に自動車を運転しながらプレイする場合は,このシステムによってプレイを制限されない場合もありそうです。

当然ですが,前を見ずプレイに熱中しながら自転車,自動車を走行することは,事故発生の可能性が高く非常に危険です。
「ちょっとだけなら大丈夫。」,「運転は慣れているから。」といったことは全く理由になりませんので,運転中はスマホやカーナビの操作をしないことを徹底していただきたいと思います。

また,今年の12月から改正道路交通法が施行され,自動車や原付を運転中にスマートフォンやカーナビなどを操作しながら走行した場合,違反点数は3点で罰則が6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金,さらに操作により交通の危険を生じさせた場合は違反点数6点で罰則が1年以下の懲役または30万円以下の罰金と,これまでと比べて大幅に引き上げられることになりました。
さらに,スマホ等の操作で交通の危険を生じさせた場合,反則金制度の対象外となるため,直ちに刑事罰の対象となります。

せっかくの楽しいゲームですので,事故が起きないよう皆で心掛けたいものです。