加湿器

冬は空気が乾燥して,のどが痛くなったり,お肌が乾燥したりするので,職場やご家庭で加湿器をつけている方も多いのではないでしょうか。

私が勤務する弁護士法人心名古屋本部でも,加湿器が稼働し,弁護士やスタッフの健康とお肌を守ってくれています。

ちなみに,肌にとって最適な湿度は60パーセント前後で,日本ではおおむね冬以外は湿度が60パーセント程度あるそうなので,日本はお肌に優しい気候と言えそうです。

 

ところで,ひとくちに加湿器と言っても,大きく分けて3つの種類があるのをご存じですか。

1つ目は,水を沸騰させてお湯にし,湯気を出すスチーム式,2つ目は水を細かい粒にしてそのまま吹き出す超音波式,3つ目は水を蒸発させる気化式で,気化式はペーパーから自然に蒸発させるタイプとファンで風を送り込むタイプの二つがあります。

 

スチーム式は,加湿能力が高いこと,水を沸騰させるので雑菌が増えず衛生的というメリットがありますが,電気代が高いこと,噴き出す音がうるさいこと,過加湿に注意しないと部屋が湿気てカビが生えたり,結露が発生したりしてしまうこと,水道水を沸騰させるとタンク内にスケールと呼ばれる水道水のミネラル分がこびりつくので手入れが必要であることというデメリットもあります。

このスケールとは,電気ポットの内側の白いモヤモヤと正体は同じで,こびりついてしまうとこすってもなかなか取れませんが,100円均一などでも売っているクエン酸を,水1リットルにつき大さじ1/3ほど入れて一晩置き,洗い流すと,簡単に取ることができます。

 

超音波式は,比較的小型の製品が多くインテリア性に優れていること,消費電力が小さいこと,加湿能力が高いことなどのメリットがありますが,噴き出し口に水道水のミネラル分がこびりついて詰まってしまう可能性があること,過加湿に注意する必要があること,タンク内でカビや雑菌が増殖してしまうと,それらを水の細かい粒とともに撒き散らしてしまうおそれがあるので,こまめな清掃が必要というデメリットがあります。

私も以前,ペットボトルのふたに取り付けられる小さな超音波式加湿器を買ったのですが,使用して2ヶ月ほどで詰まってしまったらしく,うんともすんとも言わなくなってしまいました。

 

気化式は,一定の湿度になれば蒸発しにくくなるので過加湿の心配がないこと,ファン式は運転音が静かなものが多く電気代が非常に安いことといったメリットがありますが,加湿能力が弱いこと,気化時に気化熱によって周りの温度が少し下がってしまうことといったデメリットがあります。

ちなみに,私は今自宅でペーパー加湿器を使用していますが,三毛猫ちゃんが水を飲んでいるような姿に日々癒されています。

 

このように,加湿器はそれぞれ種類によってメリットとデメリットがありますので,広いオフィスであれば,加湿能力の高いスチーム式や,超音波式を選び,寝室のような限られた空間で,布団など湿気やすいものがある所では気化式と,目的や用途によって使い分けることが肝心です。