TFCC損傷

交通事故に遭った際,転倒するなどして手首に強い外力が加わるとTFCC(三角繊維軟骨複合体)を損傷することがあります。

手首に強い外力が加わった後,手首の腫れ,握力の低下,持続する手首の運動時痛,手首を外側にひねった時に痛みが生じるといった症状がある場合は,TFCCが損傷している可能性がありますので,注意が必要です。

 

 

TFCCは,それ自体は軟骨で構成されているため,レントゲンには写りません。

そのため,レントゲンしか撮っていない場合,TFCCに損傷が生じていることに気づかないことが多いです。

 

 

手首等の関節部分に生じた痛みは,器質的損傷がないと自賠責で後遺障害が認められ難い傾向があります。

そのため,交通事故により負った傷害により残存してしまった症状について適切な後遺障害の認定を受け,生じた損害に見合った賠償を受けるためには,MRI等の検査を受け手首にTFCC損傷といった器質的損傷が生じているかを確認しておくことが重要となります。

 

なお,TFCC損傷は,交通事故以外の要因でも生じることがあるため,MRI検査の結果TFCCの損傷が発見されたとしても,事故態様等により交通事故とTFCCの損傷との間の相当因果関係が否定される可能性があることには注意が必要です。

 

弁護士として,交通事故被害者の方が適切な損害の賠償を受けられるよう活動していきたいです。

健康診断

 

先日,健康診断を受けに大名古屋ビルセントラルクリニックに行ってきました。

 

私は,昨年も大名古屋ビルセントラルクリニックで健康診断を受けています。

最近,運動不足が続いていますので,昨年の検査結果よりも数値が悪化していたらどうしようかと心配しています。

 

 

悪い結果が出たらと,健康診断を受けたくないとも思ったりするのですが,「労働者」には健康な状態で働くため健康診断を受ける義務がありますので,受けざるを得ません(なお,「会社」には「労働者」を健康な状態で働かせるために健康診断を受けさせる義務があります。)。

 

ただ,1年に1度の健康診断は,自身の健康を意識するという面では良い機会となっています。

自身の体調が悪くては依頼者のためにベストを尽くせませんので,良い機会を与えてもらっているのではとも思います。

 

また,事務所が健康診断の費用を負担してくれるのは,大変有り難いなと思っています。