高校野球

今年の夏は雨が多く,どうも夏らしさを感じませんが,それでも高校野球はやはり熱い試合が続いていますね。

名古屋に住んでいる私としては中京大中京高校がどうしても気になっていましたが,残念ながら初戦で敗退してしまいました。ただ,中京大中京高校が夏の甲子園の初戦で敗退するのは58年ぶりだそうです。中京大中京といえば,甲子園に何度も出ている強豪校ですが,初戦敗退がなかったことに驚きです。

高校野球もいよいよ佳境ですが,空模様に負けない熱い試合を期待しています。頑張れ高校球児!!

バイクの日

本日はバイクの日です。8月19日のゴロ合わせですね。

バイクの日は1989年に政府総務庁(現在の内閣府)交通安全対策本部が交通事故の撲滅を目的に制定したそうです。普段交通事故のご相談をお受けしていると,バイクに乗っていて交通事故に遭ったという方もしばしばいらっしゃいます。自動車の事故でも怪我の治療に時間がかかるという方はかなりいらっしゃいますが,バイクに乗っていて事故に遭われた方の場合の方が,より大きなお怪我である割合は高いような印象を持っています。

バイクの場合は自動車よりも直接的に身体に衝撃を受けやすいため,怪我が重くなりがちです。

皆様,バイクの場合には限りませんが,特にバイクに乗られる場合には安全運転を心がけてくださいね。

7月末になり,台風のニュースを目にしました。もう,夏なんだなと改めて実感させられます。

 

ところで,今年の梅雨は雨が少なかったように感じました。それにもかかわらず,名古屋では7月19日に梅雨明けしたはずなんですが,7月下旬にはずいぶん雨が降った印象です。それもいわゆる梅雨のようなシトシトとした雨ではなく,バーっと降る豪雨。一昔前はゲリラ豪雨何て呼ばれ方もしていましたが,最近は豪雨があっても,ゲリラ豪雨とは聞かなくなりましたね。

名古屋だけではなく,全国各地で,それもいろいろなところが日替わりで豪雨に見舞われているようです。私が小さかったころとは明らかに気候が変わっている感じがしますね。これも温暖化の影響なのでしょうか。

 

雨にも負けず,8月も頑張っていきたいと思います。

ひき逃げ事故と損害賠償

弁護士の高橋です。

このブログをご覧いただいている方は交通事故関係のニュースの内容が多いなと感じていらっしゃるかもしれません。交通事故のご相談を多く受けている関係上,どうしてもニュースや新聞などを見ていると,交通事故のニュースには反応してしまうため,ブログの記事にしてしまいます。

 

本日は,名古屋駅の近辺で,自転車に乗っていた男性が自動車にひき逃げされたとのニュースを目にしました。普段,名古屋駅至近の事務所で勤務しているだけに,勤務先近くでひき逃げ事件が起きたと聞くと,怖いなと感じてしまいます。

被害に遭った男性は,足の骨を骨折しているようですが,骨折以外にもケガをしている可能性はあります。そうすると,長期間の治療が必要となってくるかと思われますが,被害者の方の一日でも早い回復をお祈りしたいと思います。

 

ところで,交通事故の被害に遭った場合の治療費や慰謝料などは,多くの場合,加害者が加入している自賠責保険や任意保険が支払うことになりますが,ひき逃げのように相手が逃げてしまい,加害者が誰かわからない場合,被害者は治療費などを請求できないのかと疑問に思われる方もいるかもしれません。現在の法律では,損害賠償請求権の時効は被害者が損害及び加害者を知った時から3年と定められています(民法724条)。また,交通事故の発生から20年が経過した場合も損害賠償請求権は消滅します。そのため,事故当時に加害者がわからなかったとしても,その後の警察の捜査などによって加害者が判明すれば,その時から3年間は請求できることになります。

そうだとしても,事故発生から長時間経過しても加害者が完全にわからない場合は泣き寝入りするしかないのでしょうか。この場合,被害者の方が加入されている保険に人身傷害特約などが付いていれば,そこから治療費や慰謝料等が支払われることもありますが,それすらもない場合でも,政府保障事業というものが利用できることがあります。

これは,ひき逃げや加害者が自賠責保険に加入していない場合などに,被害者を救済するために設けられている制度です。支払いの基準は自賠責保険と同程度であり,最低限度の補償にすぎませんが,それでも被害者とすれば治療費などの全額負担は免れることができます。

 

ひき逃げなど,加害者に請求することが難しいなと思われるような事故であっても,このような手段で治療費などを補填できることもありますので,お困りの際は弁護士にご相談されることをおススメします。

高速道路での事故

7月の三連休も終わり,いよいよ夏休みムード真っ盛りですね。名古屋では今年も暑い日が続いています。こうも暑いと海に,山に,遊びに行きたい!という気持ちがわいてきます。

 

夏休みや連休の時期になると,決まって高速道路の渋滞情報とともにニュースになるのが,高速道路の事故。連休中も残念ながら事故のニュースを目にしましたが,高速道路をバイクで走行していた男性が,落し物をしたため,バイクを止めて落し物を拾おうとしたら後続車にはねられてしまったというニュースには驚きました。

ニュースを見ただけなので詳しい状況は分かりませんが,おそらくそれほど道路を走る自動車の数は多く無かったのでしょう。大丈夫と思って,サッと落し物を拾おうと考えたところに起きた事故なんだと思います。

ところで,高速道路上では前提として歩行者はいないと考えて運転されている方がほとんどだと思いますが,歩行者をはねてしまった場合,過失割合はどうなるのでしょうか。

一般道では,自動車運転者の過失の方が大きくなることがほとんどですが,高速道路の場合は歩行者の方が過失が大きくなるという裁判例が多いようです。これは,法律で,何人もみだりに高速道路に立ち入ったり,自動車以外の方法により通行したりすることが禁止されていることが大きなポイントになると思われます。

ただし,完全に歩行者側の過失のみという裁判例ばかりではなく,自動車運転者側にも2割程度の過失が認められることもあります。これは,高速道路が比較的見通しが良く,自動車運転者にも前方不注視などがあると判断されてしまうことによります。

そのため,事故のあった場所がカーブで見通しが悪いなどの状況があれば,過失割合は変わってくる可能性はあります。

 

これから夏休み本番ですが,高速道路の通行量が多くなれば,それだけ交通事故も発生する可能性が高くなります。くれぐれも安全運転を心掛けて,楽しい夏休みをお過ごしください。

ビニー/信じる男

今日,7月21日より,全国の映画館で「ビニー/信じる男」という映画が公開されました。

これは,交通事故により首を骨折し,歩くことさえままならない状態となり復帰を絶望視されたプロボクサーが奇跡のカムバックをした実話を描いた映画です。ビニー・パジェンサというボクサーがモデルとなっていますが,ビニーはボクシングに復帰できたのみならず,王座も獲得しています。本当にすごいですよね。

 

さて,交通事故で首を骨折してしまった場合,ビニーのようにもとの生活に復帰できればベストだと思いますが,なかなかそうもいかないケースも少なくありません。これは,首(頚椎)を骨折した際に,脊髄が損傷してしまうかどうかによるところも大きいようです。聞くところによれば,頚椎骨折をした場合の半分くらいの方は脊髄も損傷していることがあるのだとか。

 

脊髄損傷により起こる麻痺の部位は,脊髄のどの部分を損傷したかによって変わるようです。最悪の場合は,首から下の部分がすべて麻痺することも考えられます。

麻痺の程度がひどいことで著しい障害を残し,常に介護を要するものと判断されれば自賠責の後遺障害等級表別表第1の1級1号に該当することもあり得ます。この場合,治療費や入院費用のほかにも働けないことによる逸失利益や後遺傷害慰謝料等々,様々な慰謝料項目を請求することになりますが,そもそもお金が払われたとしても健康な生活は帰ってきません。

弁護士としてお手伝いできるのは適切な慰謝料を請求することだけになってしまいますが,何よりも悲惨な事故を起こさないことが一番だなといつも思っています。

「ビニー/信じる男」のように奇跡的なカムバックができることばかりではありませんし,これからの夏休みシーズン,安全運転を心がけていきたいなと思います。

交通事故と後遺障害認定

名古屋はだいぶ暑くなってきました。梅雨が明ければもう夏本番という雰囲気を最近は感じています。

夏になると,海や山などのレジャーに出かける方も多いのではないでしょうか。一方で,お盆の時期には故郷へと帰省される方も多いと思います。そうなると残念ながら高速道路などでの事故も増えてしまいます。交通量が多くなってしまうと,事故が増えるのも仕方がないことなのかもしれませんが・・・。

高速道路などで事故を起こした場合,多くのケースではかなりの速度を出しているところに追突することもあるため,被害者の方の怪我も重症になりがちです。そして,重い怪我の場合,半年とか一年の治療を受けたとしても,残念ながら強い痛みが残ったり,手足の動作に支障が残ってしまったりすることもあります。この場合,後遺障害の申請をすることになりますが,後遺障害が認められるか否かでその後の賠償額も大きく違ってきます。

当法人では後遺障害チームを作り,集中的に後遺障害を取り扱うことで,交通事故被害者の方が適切に後遺障害を受けられるようにサポートしております。先日のブログの記事で当法人の柏駅法律事務所がオープンしたことをお知らせいたしましたが,そちらのページにも後遺障害申請について記載したページがあります。詳しくはこちらをご覧ください。

 

帰省やレジャーで楽しい思い出がたくさんの夏になることを願いつつ。くれぐれも皆様も事故にはお気を付けください。

自動車運転とAI

先日,名古屋大学で開かれた情報処理シンポジウムの新聞記事を見ました。

将来自動運転が実用化した場合,交通事故の責任を誰が負うのかという記事が出ていて,興味深かったです。

たしかに,通常車を運転していて自動車同士が衝突などをしてしまった場合には,どちらかの運転手,あるいは両方の運転手が注意義務に違反したと認められることになります。また,歩行者を自動車が轢いてしまった場合などには,多くのケースでは自動車運転手に注意義務違反が認められます。しかし,自動車の運転をAIに任せていた場合,運転席に乗車している人自身が車を動かしていなければ,運転席に座っている人に注意義務違反は認められなさそうです。一方で,AIは人間ではないので,そもそも損害賠償を受ける客体にはなり得なさそうです。そうだとすれば,自動車を作ったメーカーが責任を負うのでしょうか。事故の原因による部分も大きいですが,自動運転の自動車の事故で責任を誰が負うのかというところは,まさに今後の法律次第になるのだと思います。

新しいテクノロジーが出てくると,当然それまでの法律が予期していなかった問題も出てきます。

しかし,一番の願いは,AIが運転することで事故が無い社会が実現することだと思います。

暴行と刑事責任

中学時代にいじめを受けていた男性が中学2年生時の同級生による暴行で寝たきりになってしまったとして,男性側が市に対して損害賠償を求めた裁判で,市と男性との間で1億9740万円余りで和解する方向だというニュースを見ました。暴力により寝たきりになってしまったとのことで,よほど酷い暴力だったことだと思います。そのことを考えると,本当に痛ましい事件だなと胸が痛くなります。

ところで,今回のニュースでは「暴行」となっていましたが,男性が寝たきりになっているということであれば,男性はケガをしたものと思われます。したがって,暴行をした3人の同級生はニュースの通りであれば,刑法で規定されている暴行罪ではなく,傷害罪に該当するものとも思われます。傷害罪が成立する場合,15年以下の懲役または50万円以下の罰金が法定刑として定められています。ちなみに,暴行罪であれば2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留もしくは科料に処すると定められています。

もっとも,今回は中学2年生時の暴行行為であることから,14歳に達しているかどうか微妙なところです。14歳未満であれば責任が無いとされ(刑法41条),刑罰は科されません。多くのケースでは児童相談所が対応します。14歳の場合は通常の刑事手続きと同様に警察,検察の捜査がなされますが,成人のような刑事裁判手続きはとられず,家庭裁判所へ送致され,処分が決められます。

今回のニュースで暴行したとされる同級生がどのようになったのかはわかりませんが,未成年が暴行行為等の刑事罰に触れるような行為をした場合であっても14歳を境に手続きが大きく異なることになります。

柏駅法律事務所オープン

6月1日より,千葉県柏市のJR柏駅前に弁護士法人心の柏駅法律事務所がオープンしました!!

これで千葉にお住まいの皆様のご相談もより便利になりました。

 

柏周辺にお住まいの方は弁護士法人心の柏駅法律事務所をご利用ください。

http://www.bengoshi-kashiwa.pro/

交通事故ニュース

先日,ニュースを見ていたところ,全世界における若者の死因のトップは交通事故とのことです。これは日本国内だけの話ではなく,全世界における統計をWHOが発表したものです。

平成28年の日本の死亡事故は4000件弱であり,ピーク時は1万件前後だったことと比較すれば減少傾向にはありますが,日本でも死亡事故は依然として多く発生しています。

 

死亡事故はなによりかけがえの無い命が奪われるという点で取り返しがつかないものです。しかし,それ以外にも何千万円という莫大な慰謝料が発生することになります。

命はお金にかえられるものではありませんが,慰謝料支払いという問題も現実としては出てきてしまいます。

何よりも不幸な死亡事故が一件でも少なくなることを願っています。

夏日

5月も下旬になり,暑い日が続いてますね。

今日は名古屋の最高気温が32度だったそうです。裁判所方面に向かう途中に汗だくになりながら歩いていましたが,そんなに暑かったんですね。

6月に入れば,世間はクールビズ期間に入り,ノーネクタイ,ノージャケットでの執務もOKになりますね。暑い時期には本当にありがたい限りです。

しかし,裁判所では裁判官は夏でも法服という名の黒い服を着て裁判をします。本当に暑そうで,大変そうだなといつも思ってしまいます。

今年の夏も猛暑になりそうということなので,今から暑さに慣れていないと大変ですね。

悲しい出来事

先日,イギリスのマンチェスターで自爆テロがありました。若い方が大勢犠牲になったと聞き,本当に悲しい気持ちでいっぱいです。2000年代初頭から,テロがクローズアップされるようになり,今でも世界各地で自爆テロ等が頻繁に起こっています。罪の無い市民が犠牲になるのは本当に残酷ですし,一刻も早くこういった出来事が世の中からなくなってほしいと思います。

日本ではいわゆる共謀罪が含まれている組織犯罪処罰法改正案が衆議院を通過したというニュースを見ました。テロ対策のためということで法案が提出されていました。

共謀罪がテロを防ぐために本当に必要なのか,今一度考えなおしてみる必要があるかもしれません。

現行の刑法でも,解釈により,共謀共同正犯は処罰されますが,あくまで犯罪行為が行われた後の話です。実行行為が何ら行われていない段階で共謀という内心の問題を処罰することが本当に良いのか,参議院でもしっかり審議してほしいと思います。

テロをなくすために本当に必要なことは何なのか。微力ながら名古屋の地で考えてみたいと思います。

憲法記念日

名古屋の弁護士の高橋です。

世の中はゴールデンウィーク気分が盛り上がっていますね。この月曜日,火曜日を休みにして最大で9連休という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さて,ゴールデンウィークといえば,様々な祝日が重なって連休になっています。先日,祝日に関連して昭和の日を取り上げましたが,5月3日には憲法記念日があります。昭和時代に日本最大の転換点と言えば,やはり現在の日本国憲法が制定されたことでしょう。もちろん,あの悲惨な太平洋戦争を経て日本の社会が変わっていったということになりますが,明示的に政治体制が大きく変わったのは日本国憲法が施行されてからだと思われます。

日本国憲法は1947年の5月3日に施行されました。今からちょうど70年前です。そして,この70年間,一度も憲法は改正されませんでした。

憲法が改正されなかったことについて,良いことととらえる意見と悪いことととらえる意見と両方あります。もちろん,どちらもそれなりの論拠を持った意見であり,一概に変わらなかったことが良いとも悪いともいえないとは思います。特に改憲の議論がなされるたびに出てくるのが戦争の放棄を宣言している憲法9条です。ですが,それ以外にも緊急事態条項を設けることや,プライバシー権,環境権などの新しい人権規定を定めることなどが議論されています。それぞれの必要性や危険性などは様々な意見があり,すぐに善し悪しを判断することは難しいと思われるので,これからも慎重な議論が必要なところだと思います。

私が一番変えてほしく無いと思うのは,憲法の前文です。その中でも特に良い部分だと思うところを少し長いですが引用します。

「日本国民は,恒久の平和を念願し,人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて,平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して,われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは,平和を維持し,専制と隷従,圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において,名誉ある地位を占めたいと思う。われらは,全世界の国民が,ひとしく恐怖と欠乏から免かれ,平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」

この部分は,初めて憲法を学んだときに,本当に衝撃を受けました。特に昨今はシリアや北朝鮮のニュースを見るたびに,平和な世界が続くことを願わずにはいられません。また,日本の国内においても,地震でいまだに避難生活を余儀なくされている方もいらっしゃいますし,貧困に苦しんでいらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。平和のうちに生存する権利と一口にいっても,戦争だけでなく,様々な問題をクリアしなければならないと思いますが,少しでも良い方向に進んでいける社会になるといいなあ,と思いながら,70年前に憲法を制定した先人の考えに思いを馳せたいと思います。

GW

今日はプレミアムフライデーですね。世の中ではゴールデンウィークの方がしっくりくるかもしれません。

今年は5月1日,2日の二日間をお休みにすれば最大9連休となるので,その二日間をお休みにして,帰省したり,海外で過ごされたりという方も多くいらっしゃるようですね。

ところで,4月29日は「昭和の日」です。以前は「みどりの日」(2017年のみどりの日は5月4日です)で,昭和のころは天皇誕生日でした。このように祝日の名前は時代とともに変わりますし,新たに祝日ができたり,祝日の日にち自体が変わったりもします。これは「国民の祝日に関する法律」という法律で決まっています。

どの法律でもそうですが,第一条にはその法律が定められた趣旨,目的が書かれています。国民の祝日に関する法律第一条には「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。」と規定されています。つまり,祝日は単に休みなわけではなく,「美しい風習」を育てて,「よりよき社会」「より豊かな生活」を築き上げるために定められているということになります。

そして,「昭和の日」は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。」(同法第二条)と規定されており,本来は昭和の時代を顧みて,日本の将来を考えるための日ということになっています。そのようなことも考えてみて,祝日を過ごしてみると,また違った発見があるかもしれません。

昭和といえば,あの悲惨な戦争があったり,高度経済成長があったり,日本という国が大きく変わった時代です。今,北朝鮮情勢が緊迫しているというニュースも見ますが,その頃の歴史を学びつつ,これからの社会の在り方を考えてみるのもまた大切なことかもしれません。暗い話題ばかりになるのはいけないので,リフレッシュもしつつ,有意義なゴールデンウィークの過ごし方を考えたいと思います。

追突事故

名古屋の弁護士の高橋です。

またまた「ニュースを見て・・・」という話で恐縮ですが,WBCでも活躍した楽天の松井裕樹投手が交通事故を起こしたそうです。事故自体は松井投手の運転する車が信号待ちをしていたお相手の方の車に追突したとのことで,松井投手自身はケガが無かったようですが,相手の方は腰と首を負傷されたようです。

一般的に,追突事故が起こると追突された方は腰や首を痛めるケースが多くあるように思います。そして,追突した側のスピードがさほど速くない場合でも痛みを訴える方が多いように思います。これは,追突された側は追突されるまで気づかず,防御姿勢ができていないこと,自動車の追突の衝撃は日常生活では通常受けないほど大きなものであることなどが挙げられます。

もちろん,自動車事故にあってもケガをしないのが一番よいのですが,自動車で特に追突された場合などには翌日以降に思わぬ痛みが出ることもあります。その場合,身体の痛みが本当に交通事故によるものなのかを判断するためには,直ちに整形外科を受診することが重要です。交通事故からだいぶ時間が経ってから整形外科等を受診した場合,ケースによっては事故との関係が不明と判断されてしまうこともあります。そして,そうなってしまうと,治療費などを相手方に請求することも難しくなってしまいます。

それに,何よりもお身体の不調を早く治すためには初期段階で医師の適切な診察を受けることが重要ですよね。

これからゴールデンウィークで外出される方も多くいらっしゃるかと思いますが,くれぐれも交通事故には遭わないように,安全運転を心掛けてくださいね。

弁護士と研修

名古屋の弁護士,高橋です。

先日より,ブログでたびたび研修に行ってきましたと書くことが多いですが,今週も2件研修が入っています。一つは所内の研修で,もう一つは外部の研修です。

研修で学ぶ内容は,研修の内容によってその時々で異なりますが,主に最新の法律や判例に関する研修を学びに行くことが多いです。司法試験に合格しているのにいまさら法律を学ぶのか?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし,判例や法律はその時々で常に変化していきます。

最近では民法の改正案が衆議院本会議で可決されたというニュースも話題になりました。ほかにも共謀罪の規定が盛り込まれたテロ対策特別措置法が世間をにぎわせています。このように,日々法律は変わっていきますし,判例も新しいものが続々と出てきます。

先日は刑事訴訟の手続きに関する研修に参加してきました。刑事訴訟の手続きは,取り調べの可視化のために,被疑者の取り調べを録画するように変化しており,それに合わせた弁護活動が求められるようになってきています。また,今週は交通事故の研修にも参加してきます。

新しいことを知るのは,頭が刺激されて面白いなあと思う反面,学んだことを日々の弁護活動に生かしていかなくてはいけないなとも思います。

これからも時間を見つけて研鑚を積んでいき,ご依頼いただく皆様のお役にたてるよう精いっぱい頑張っていきたいと思います。

名古屋の弁護士の高橋です。

毎年思いますが,桜の季節は本当に短いですね。この前咲いたかと思えば,もう散り際です。桜が咲くころに街中で見た初々しい様子の新入生,新社会人のみなさんもそろそろ新しい学校や職場に慣れてきた頃でしょうか。

結局今年はお花見には行けませんでしたが,それでも通勤の途中やふとした外出の合間にいろいろなところで桜を見ることが出来ました。今年も桜はきれいでしたね。

古くは万葉集の和歌の中にも桜は登場するようですが,奈良時代は中国文化の影響が強く,この頃の花といえば梅だったようです。しかし,平安時代以後に徐々に桜の人気が高まっていき,「花」といえば桜を指すようになったそうです。そういえば,百人一首で「ひさかたの光のどけき春の日に 静心なく花の散るらむ」という私の好きな歌がありますが,これも桜の花が散っている様子を歌にしています。

そんなことを思いつつ,桜の季節もあっという間に過ぎていきました。桜が散るとそろそろ気温も上がり,初夏が近づいてきます。暑さに負けないように体力をつけつつ,これからの季節に臨みたいと思います。

シートベルト着用

名古屋の弁護士の高橋です。

 

先日,警察庁の調査で,座席別の致死率は後部座席がトップだということが発表されました。自動車の中で最も危険なのは後部座席ということです。これは,前の座席(運転席や助手席)はエアバッグが普及していることやシートベルトの着用が一般的になっていることにより安全性が向上している一方で,後部座席ではシートベルトの着用率が低いことが原因ということです。

ところで,交通事故でケガなどをしてしまった場合に,被害者の側がケガを回避する注意義務を尽くしていない場合,過失が認められて,損害賠償額が減少されることがあります。数年前までは裁判でもシートベルトの未着用により過失が認められる例はそれほど多くなかったのですが,最近はシートベルト未着用を理由に,被害者にも過失があるとして損害賠償額が減少される裁判例がいくつかあります。これは,シートベルトの着用が法律で義務付けられていることも理由の一つにあります。現在では,警察も後部座席のシートベルト未着用を取り締まっていますし,後部座席でもシートベルトを着用するということが一般的になってきているため,今後はさらにその傾向が強まると思われます。

そして,シートベルト未着用により被害者側に5%~20%程度の過失が認められる裁判例が多くなっています。一般的に交通事故にあってしまうと,損害賠償額は数百万円から,ケガの程度によっては数千万円程度に上ることもあります。仮に1000万円の損害が認められるとした場合,20%の過失が認められてしまうと,200万円減額されることになります。それだけ,過失の影響は大きなものと言えます。

 

このようにシートベルトの未着用は損害賠償額にも影響しますが,何よりも大切な身体を守るために,シートベルトを着用することが大切だと思います。

名大生事件判決

先日,女性を殺害したほか,タリウムを同級生に飲ませたり,住居に放火をしたりしたとして,殺人罪,殺人未遂罪などで起訴されていた元名大生に対する判決が名古屋地裁で言い渡されました。判決は無期懲役が言い渡されたとのことです。

判決文を読んでいるわけではないので,その軽重や事件の詳細について論じることはできませんが,ニュースを見ていて気になったのが,主文を後回しにして先に判決理由から読み上げたという点。一般的に刑事裁判では,主文として被告人をどのような刑罰に処するか,あるいは無罪なのかという結論を先に述べ,その後に判決の理由を読み上げるといった順番が取られます。一方で,死刑や無期懲役などの重い刑罰が予想される場合に,主文が後回しにされることがたびたびあります。

そもそも,刑事訴訟法では判決主文と理由を朗読しなければならない(あるいは理由の要旨の告知)ということは決まっていますが(刑事訴訟規則35条2項),その順番までは決められていません。判決理由とは,裁判所がどのような犯罪事実があると認めたのか,そしてその事実から見てどのような刑罰が相当なのかを述べるものになります。それを聞いたうえで,事実が違うとか,事実に対して刑罰が重すぎるといった理由で,被告人は控訴することになります。しかし,最初に主文で死刑を言い渡されてしまうと,被告人が動揺して,判決理由をしっかり聞くことができないのではないか,という配慮から,重い刑罰の場合には主文を後回しにして先に判決理由を述べられています。そして,死刑を言い渡すときだけそのような運用をとっていると,主文を後回しにした時点で死刑だとわかってしまうことから,死刑を言い渡す場合だけではなく,無期懲役などの場合にも主文を後回しにすることが多くなっています。

また,重い刑罰のときのみではなく,執行猶予が付されるか否かが争われているような事件でも,判決言い渡しにおいて主文を後回しにすることがあります。このように,判決の言い渡し一つとっても実はいろいろ考えてなされています。

今回の被告人が今後どうするのかはわかりませんが,無期懲役刑で確定するのであれば,その罪の重さをしっかりと噛みしめて,罪を償ってほしいと思います。