刑事弁護連続研修~否認の公判弁護~

先日,刑事弁護連続研修の3回目,否認の公判弁護を受けてきました。

公判に向けた準備としては,被告人との入念な打ち合わせと,検察官から記録の開示を受けることが重要です。また,改正刑事訴訟法によって公判前整理手続に付することを請求できるようになったため,同手続きを利用して,類型証拠開示を受けたり,証明予定事実を明らかにさせることも有効です。

また,尋問を含む証拠調べでは,最終弁論で主張したい事実を集めることを意識します。検察官側の証拠の信用性を弾劾したり,あるいは被告人が犯人でないことの証拠を集めます。

日本の刑事事件の有罪率は99パーセントといわれており,否認事件で無罪判決をとることはハードルが高いかもしれません。しかし,弁護人としてはより一層頑張らなければならないと感じました。