刑事弁護連続研修~自白事件~

昨日,刑事弁護連続研修の第1回目,自白事件における弁護活動について研修を受けました。

自白事件では,主に量刑(いかなる刑罰を科すべきか)が争点になると思われます。

捜査段階では,どこまで被疑者に話させるか,黙秘させることが身体拘束期間との関係でどれほどメリットがあるのかなど,考えさせられることが多くありました。

公判段階での情状弁護としては,被害者との示談,被告人の反省,家族による監督といった事情を主張することが多く見受けられます。

しかし,実際には示談に応じてくれる被害者ばかりではありませんし,被告人の親が高齢で住んでいる場所も遠く裁判所に証人として来られないという場合もあり,うまくいくとは限りません。

また,被告人との信頼関係を保ちながら反省を促すにはどのようにしたらよいか,という点も非常に悩ましいものがあります。

これらの問題点や悩みどころについて,いろいろな人の意見を聴くことができ,有意義な研修となりました。